羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)

以下、微妙にネタバレもありますので、ちょっとでも鑑賞予定のある方はこんなブログ読んでないで、即閉じて観に行ってください!
上映が終わってからでは遅いぞ!!

2019年の限定的な日本語字幕版公開後、どんどん口コミや著名人の後押しを受けて上映館数が増えていき、日本語吹替版の制作・公開が決まったこの作品。
私はといえば、比較的早い段階で興味はあったものの、字幕版の上映劇場がことごとく遠方だったため観ること叶わず、今年に入ってからようやく隣県で字幕版を観る機会に恵まれました。
今思えば、本当に少々無理してでも去年のうちに観ておけば良かったな。

初鑑賞時のツイート、私にしてはかなりテンション高く荒ぶっており。
前情報ほとんど入れずに観に行ったことも大きいですが、いい意味で作画と演出に度肝を抜かれたのと、シンプルながら怒涛の展開に圧倒されたのと、あまりにもキャラクターが性癖に刺さりすぎた。
ムゲンさま!!って言ってるけど(今でも最推し)本当に驚くほど、登場キャラ皆好きです。
本気で私のために作られた話なんじゃないかと思いましたよね。

字幕版は結局、この1回こっきりしか観れなかったのですが、もっと上映館が近ければもう何回か通ってたと思います。
ただ、幸いにもこの時点で既に日本語吹替版の制作は決まっていたので、おとなしくその公開を待つことに。

余談ですが、その後吹替版の上映時期が決まったので「とりあえず、これは最低でも3回はおかわり確実だな!」と思って、前売券は3枚購入。
なお、現時点で吹替版は10回鑑賞済で、まだ行くつもり…。

さて、日本語吹替版『羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来』なのですが…
吹替版キャストが大正解!というのは今さら言うまでもないとして、目と耳で同時に情報が入ってくる、というのはやっぱりすごく良い!
日本語字幕版のときは、どうしても日本語字幕→絵の順番で作品を観ることになるので、そこで理解が一瞬遅れてしまって、楽しいけど、何かしら取りこぼしがある気がする。
そういった問題が解消されて、よりストレートに楽しめるようになったのが何より嬉しいです。

あと、日本語版主題歌「Unity」がいいのです…ほんといいよ…。
あの主題歌、あの映像は、個人的にとてもおかわり率を高めます…終わった瞬間に感極まって「次も観ますね!!!約束!!」ってなってしまうのです。離島組が、師弟が尊いの。

他にもいろいろ好きなところはあるのですが…最も好きなのは、単純に勧善懲悪で語れる内容ではなく、あくまでも個々の信念の物語であること。
明確な答えがないこと。
そして、シンプルにそれぞれの「居場所を探す物語」であること。

風息って、つまり無限に出会うことのできなかったif世界の未来の小黒なんですよね。
それで尚更、師弟は出会えて良かったな…ってしみじみ思ってしまって。
同時に、風息がそういう存在に出会えなかった現実に切なくなる…けど、だから風息の選択が間違っている、とも単純に言い切れない。
手段は明確に違えた。でも、彼はただ自分の居場所を求めただけ、ともいえる。
風息自身が過ちに自覚的なので、なおさらつらい。

とまあ、いろいろ想いを馳せてしまいますが、単純に劇場作品として「すっっっごく面白いぞ!」という気持ちに尽きます。きっと皆が大好き!
あのクオリティ、動き、密度は、やはり一度は映画館で体験してほしい。

なお、劇場POPはめっちゃくちゃに可愛い小黒(入場特典ステッカーにもなったよ!)。

そういえば、アクションを前面に出したPOP展開って(チネチッタや塚口サンサン劇場など、映画館独自に展開しているものは除いて)見かけないですよね。
カワ(・∀・)イイ!!を前面に出すのも間違いではないけど、もう少しあの超絶アクションを出してもらえた方が、より観てほしい層にリーチしやすいのではないかなあ。
既に女性向けには口コミヒットが十分に広がってきているけど、さらに老若男女に広がりますように。